え~。
昨日の続き的なお話になってしまいますが・・・
次回のライブで画策している“シーケンサーとの同期演奏”ですが、
「足りない音を補ってくれる」とか、
「難しい単純フレーズを文句も言わず繰り返してくれる」
と言ったようなメリットに対して、昨日も申しましたとおり、「完膚なきまでの正確さ」のため、
「繰り返しを間違えたので、アイコンタクトで合わせる」とか
「サビで感情が入って少しハシった」
などということが出来ないのが最大のウイークポイントでも有るワケです
とりわけ、立場上最も気を使うのが、「コンピューターの演奏とズレない」と言うことです
これは、実は結構ムズカシイことで、どういう風に対処するかと申しますと、「クリック」と言うものを聴きながら演奏する・・・と言うのが一般的な解決法です
シーケンサーの演奏するフレーズだけを聴いてドラムを叩くと言うのは、出来ないこともないのですが、そのフレーズが、わりかしわかり易い四分音符や八分音符のみで構成されたものであれば何とかなりますが、例えば付点の付いたフレーズや、シンコペーションバキバキフレーズだったりしたら、いっきに難易度が上がります
気付くと一拍ズレていた・・・などという大変ハズカシイことになるワケで
・・・で、実はこのシーケンスフレーズと一緒に、前述の「クリック」と言う、まあメトロノームの「カッカッカッカッ」と言った感じの音を流しながら、基本的にはその音を頼りに演奏する・・・といったことを行うのです
これは、レコーディングでも使われる常套手段で、「ドンカマ」と言ったりもしますね
でも、考えようによっては、シーケンサーがテンポをキープしてくれているので、ドラマーとしては、それに乗っかっていれば良く、テンポキープに神経を使わなくてもよい・・・と言うことも言えなくはないです
(実はワタクシはクリックを聴きながらシーケンサーに合わせるのは結構好きで)
・・・で、これも昨日の話に出ていた「YMO」も当然この方法を取っていて、当時演奏する時に「ヘッドホン」を付けていたのがカッコ良く見えましたが、「クリック」を聴きながら演奏していたと言うワケです
・・・で、私もこの方法を採用しようと思っているわけです
(そんなYMOを引き合いに出して言うようなご大層なレベルでは有りませんが)
クリックが無くても、シーケンサーに合わせられるくらいのウデが欲しいものですね~
今日のYOU TUBEは結構興味深いので良かったら見てみて下さい。
(せっかちな方は、8分くらいあたりからそうぞ)
ウル☆メキのギタリストで、大学の軽音楽サークルの後輩でもあるシュワっちから貴重な情報を貰い、録画していた「みゅーじん」を今日見ました
神保彰氏の特集
カシオペアのドラマーとしてデビューし、常に注目されてきた人ですが、50歳台を目の前にして、さらに飛躍している感があります
一見、「手がすごく早く動く」とか「音源を使って一人で楽曲を奏でている」とか、いわゆる大道芸的な感じで評価するヒトも居るかも知れませんが
そんな事はこの方の本質ではありません
ドラミングのキレや、楽器を操るセンス、ひいては音楽のセンスが
考えさせられたのは、先日、ビルボード福岡に野呂一生バンドを見に行った時、ウル☆メキのボーカルSHINOBUちゃんが、神保氏にいたく感激していたのを見た時
私のようにドラムを叩いてる人間と違い、多分、常日頃そんなにドラムに注目することは特別無いと思われるSHINOBUちゃんが、メインの野呂氏でなく、後ろでバックアップに徹する神保氏に感激する・・・
それだけヒトを引き付ける、特別な存在感を持っていると言えるでしょう
それから、神保さんを見ると、「努力って大切なんだな~。」と
次元は違いますが、「自分もコツコツ頑張らなくちゃな~。」と思わされます
練習しよ
「TATSURO YAMASHITA PERFORMANCE 2008-2009」について
続きを少しばかり・・・。
今回のツアーは、これまで達郎氏が長年一緒だったツアーメンバーとは若干異なりました。
何より大きな変更はなんと言ってもDrのメンバーチェンジでしょう。
ベースの伊藤広規氏と同様、前ドラマーの青山純氏は79年、ちょうどあの「RIDE ON TIME」でブレイクする直前に達郎氏と運命の出会いをしています。
それ以来、青山純氏のドラミングは達郎サウンドには欠かせないものでした。
(達郎氏だけでなく、80年以降のレコーディングは青山氏抜きでは語れません。80年代の歌謡曲にも青山氏のドラミングと思しきレコードが沢山あります。)
達郎氏も、「青山純・伊藤広規との出会いが無ければ、その後の自分の活躍は無かった。」と言っていました。
最初、達郎氏がまだほとんど無名だった青山氏を見つけて自分のツアーに誘ったところ、青山氏にはその時、別のアーティストのツアーが入っていたということで、一度断られたそうです。
ところが、そのアーティストのツアーが急にキャンセルになり、スケジュールが空いたため、達郎氏のツアーに参加できることになったと言う事でした。
そしてそのとき初めて、現在まで続く「山下達郎、青山純、伊藤広規、難波弘之」によるツアーが行われ、その直後、同メンバーのレコーディングによる「RIDE ON TIME」でブレイクするのです。
この出会いがなければ、達郎氏、青山氏のその後の活動は大きく変わっていたでしょう。
達郎氏はレコードやCD、コンサートでのメンバー紹介の際、必ず「青山純」氏をトップにクレジットしています。
(通常は、ギターやキーボードが多いですね。・・・と言うか、ドラマーが最初にクレジットされることはまず有りません・・・。)
・・・まだまだ、青山氏の良さなど書き綴りたいところですが、もう寝る時間ですので、次回にしまして、新ドラマーの小笠原拓海氏・・・。
弱冠24歳で、達郎氏曰く「今後、日本のミュージックシーンを引っ張っていく逸材。天才ドラマー。」と絶賛していました。
タイプ的には、ズッシリタイプと言うより、タイトで軽快な印象を受けました。
歌伴中のプレイも、手数は少ない方では有りません。
ソロは、フュージョンドラマーかと思わせるようなフレーズ・構成で、かなりのテクニシャン。
今後が楽しみな人材です。
正直、「生」達郎と同時に、「生」青純を拝めると信じていただけに、残念な気持ちはぬぐえませんが・・・。
・・・ま、楽しみは後に取っといて・・・と言うことで。
青純さん・・・。やはりMISIAのコンサートに行かないと会えませんか・・・